派遣社員の顔合わせ

派遣先が決まると、次は「顔合わせ」というものが待ち構えています。顔合わせと言われると「お見合い」のようですが・・・実はこれ、顔合わせという名の「面接」です。コーディネーターとともに、派遣先に出向くことから始まります。内容もほぼ面接と同じで、前職のことや自己PRなどがメインとなるでしょう。ここでは私が実際に顔合わせ(面接)したときの体験談についてです。現役派遣社員はもちろん、これから顔合わせをする・・・という人も事前に心構えができます。

派遣社員体験談〜派遣社員の顔合わせ〜

顔合わせ

登録から数日が過ぎた頃、携帯電話に1件の着信がありました。電話をしてみると、先日登録した派遣会社です。年齢制限があり、もうダメだろう・・・と思っていたにも関わらず、「派遣先の企業さんが、試しに面接してくれるそうです!」とのこと。嬉しい反面、「試しに」という言葉がどうも引っかかります。しかし、これも何かの縁・・・ダメ元という気持ちで顔合わせすることに。

顔合わせ当日、担当者と待ち合わせして派遣先に向かいました。
さすが大企業、都会の中心部にある超高層ビルです。事務所に入ると、そこには広告塔の等身大が置かれていました。まずは担当者と一緒にロビーへ通され、出されたお茶を一口。緊張のせいか、口も喉もカラカラです。そこへ派遣先の人事担当者が現れ、会議室へと案内されました・・・が、ここからは担当者とお別れ。1人寂しく、トボトボと付いていきました。

1枚のドアがあり「どうぞ」と中へ通されると、そこには人事だけでなく重役ポストの方々がズラリと勢ぞろい。「さぁ、座って座って」と気楽な声がけとは裏腹に、私は緊張で完全フリーズ状態です。イスに腰掛けるなり、「前職は?」「なんで一般事務から営業に?」「自己PRして」などと質問攻撃。その中でも「どこの携帯使っているの?」という質問に「○○(他社)です」と答えたところ、「素直でいいね」と言われたのを覚えています。

そんな騒がしい顔合わせも終わり、担当者のもとへ戻りました。「お疲れ様」という一言にどれだけホッとしたことか・・・。私と派遣先の顔合わせは、こうして無事終わりを告げました。

顔合わせとは

派遣社員は「派遣会社」と雇用契約を結ぶため、直接雇用ではない「派遣先」が人選することは出来ません。また、面接することで仕事とは無関係な事柄(年齢や容姿など)を理由に断ることも不可能です。そのため、1999年には「派遣労働者を特定することを目的とする行為」を禁じる法律(労働者派遣法)が制定されました。よって、「(事前)面接」も本来なら法律違反に値します。

しかし面接という習慣は消えず、約90%の企業において「顔合わせ」や「打ち合わせ」と題した面接が行われているのが実情です。正社員には必要不可欠な面接も、派遣社員にとっては法律違反となる・・・そういった点でも明確な違いが現れていますよね。

顔合わせの特徴

顔合わせってそんなに悪いものなの?・・・法律違反と言われれば、そんなイメージを抱くのも当然です。もちろん、顔合わせをすることで不採用になったという例もあります。しかし、派遣される社員にとってはメリットとなる点も多いとか。そこで、ここではメリットとデメリットに分けて「顔合わせ」を見ていこうと思います。

顔合わせのメリット

顔合わせによって、さまざまな情報を得ることが出来ます。会社の雰囲気や同僚(一緒に働く人)はもちろん、交通の便や生活に必要な店(銀行やATM、コンビニなど)も事前に確認することが可能です。自分が働く会社にも関わらず、何1つ情報がない・・・という状況よりは、顔合わせで多少なりとも情報を入れておいた方がいいでしょう。

顔合わせのデメリット

年齢や容姿など、仕事上関係のない事柄で断られる可能性があります。また、面接官の好みによって断られることも・・・。顔合わせの時点では、契約が結ばれていません。よって、最悪「不採用」となることだってあります。そういう点では、顔合わせもデメリットと言えるでしょう。

顔合わせのポイント

笑顔

正社員の面接同様、派遣社員の顔合わせでも第一印象が大切です。笑顔と愛想はもちろん、仕事に対する意欲も忘れずに伝えましょう。社内の環境(お昼はどうするなど)を積極的に質問することで、「この職場で働きたい」という気持ちを表現することもできますよ。

また、社会の常識(遅刻厳禁、清楚な服装など)はきちんと守りましょう。顔合わせとは言え、面接と何ら変わりません。「こんな人にきてほしい」と思われるよう、最善の努力を尽くしましょう。